【稽古場レポ】ゴジゲン『サムライキッチン』
9月7日(日)、「冬のサミット2008」参加カンパニーのゴジゲンが参加するGREEN55プロデュース公演『台所』をシアターグリーンBASE THEATERで観てきました。
シアターグリーン学生芸術祭vol.2の企画のひとつで、ゴジゲンと他2団体が“台所”をキーワードにそれぞれ30分程度の作品をオムニバス形式で上演するというもの。
学生らしい若いパワーに爽快さを感じた反面、作品の完成度の低さに物足りなさを感じたというのが本音。
ただ、その中でも一番好感を持てたのはゴジゲンが上演した『サムライキッチン』で、それはなにか〈謙虚さ〉を感じたからだと思う。
〈謙虚さ〉というのは、ごく単純に「舞台芸術をエンターテイメントとして楽しませよう/楽しんでください」という意思のことで、ゴジゲンからはその意思を感じられた。
やっぱりその意思が感じられない舞台は、まず楽しめない。
で、内容なんですが、ボクはすぐに観た芝居の内容を忘れるタイプなので、まず、あまり参考にしないでいただきたいです(笑)
内容が違っていたらごめんなさい!
ゴジゲンの「サムライキッチン」はいわゆるバックステージもののシチュエーションコメディで、時代劇が上演されている舞台の舞台袖が舞台。
小道具の刀と本物のナイフを取り違えて、舞台上で実際に切腹をする羽目になった俳優がでたり、舞台袖のあり得ない状況にてんやわんやする俳優たちが笑いを誘う。
開演後数分で、まずは作品に仕掛けられた構造が理解できるのだけど、そこからなにも発展していかないのが残念だった。
もったいないなぁ。
アイデアで終わってしまっている感が否めない…。
30分だってもう少し多層的に面白くできるんじゃないか。
あと、舞台袖で起こるあり得ない状況に対して、舞台上で演じられている時代劇自体も不条理で、双方の間にギャップがないことが、お互いにお互いの面白さを消してしまっていると思う。
いや、もしかしたらやりたかったことはそういうことだったのかもしれない。
どうしようもないものがつくりたかったのかもしれない。
だとしても、〈どうしようもないもの〉を作品として成立させて観客に納得させるためには、まだまだ足りないものがたくさんある。
〈どうしようもないもの〉をつくるのはむずかしい。
杉原邦生
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コメント
杉原さん
ご来場いただきありがとうございました!
丁寧な分析ありがとうございます。
もう、全く、その通りだと思います。
あれは、「時代劇」のストーリーが先にあって、それを舞台上でただやるだけだとつまらない、と思いまして。斬新さを追い求めた結果、ああいう手段で作りました。
だから、舞台上も舞台袖も不条理で、どっちを見せたい話なのかぼんやりしてしまったかもしれません。
でも大事なのは内容ではなく、これはもう僕らの姿勢の問題なのですが、とにかく30分間、「ふざける」ということでして。
しかしそれでも、曖昧な部分が多かったのが反省です、精進します。
今後ともよろしくお願いしますっ。
仲良くしてくださいー。
ゴジゲン 松居大悟
投稿: 松居 | 2008/09/14 01:22
お、松居くん!
この間は、次の予定があってゆっくりと話ができなくてすみません。
10月末の公演も観に行くと思うので、楽しみにしてます!
今度はゆっくり話しましょう!
杉原邦生
投稿: 杉原邦生 | 2008/09/14 23:32